内外の記者たちが7月23日、北京市清河汚水処理工場を訪れ、再生水の利用状況を参観した。
オリンピック湖、毎日6万トンの再生水補給
毎日6万立方メートルの再生水がオリンピック公園の竜形水系に流れ込んでいる。オリンピック湖の補給用水源と灌漑用水源は清河汚水処理工場からの再生水だ。同工場は先進的な精密濾過膜、活性炭吸着、オゾン酸化処理などの技術を採用して再生水を生産している。06年12月に生産が正式に始まってからは再生水の水質が設計基準に達して、オリンピック公園、円明園、清河河道、回竜観コミュニティなどで相次いで再生水を利用し始めた。現在、清河汚水処理工場は毎日北京市に8万立方メートルの再生水を供給し、うち6万立方メートルがオリンピック湖の湖水補給に、2万立方メートルが海淀区、朝陽区などの公共事業用水と植物散水に用いられている。
トイレ洗浄の再生水使用料、1トン1元
「回竜観コミュニティの住民は毎日再生水でトイレを洗浄しているが、水道水よりずっと安く、汚水処理費を計算に入れても1トンにつき、たった1元」と清河汚水処理工場の文洋工場長は言う。「実は、再生水の生産コストは1元以上だが、市政府が再生水の利用を推し進めるため、補助金を支給してくれているので、使用価格を引き下げることになった」とも言う。
ロボットが五輪のためのパイプの安全を確保
汚水処理と再生水の利用に大きな成果をあげたほか、北京排水グループは排水システムの安全かつ円滑な運行と五輪期間における排水網の安全を確保するため、排水事故応急処理チームを組織し、先進的な設備を配備し、応急処理の能力を高めた。そのうち、テレビ装置によるパイプ検査ロボットが最も先進的な設備だ。関係者によると「100万元にも上るこのロボットは、排水パイプに対して全方位的な検査を行うことができ、人のようにパイプ内で有毒ガスに害される恐れはない」。
「北京週報日本語版」2008年7月25日 |