四川省阿バ自治州の呉沢剛・代理州長(同州共産党委員会副書記)は17日、四川大地震で深刻な被害を受けた同州のブン川・理県・茂県・小金・黒水・松潘などで2万カ所に二次災害の恐れがあることが地質学専門家の調査で確認されことを明らかにした。これらの地域では2200回余りの二次災害がすでに発生。23万人以上の住民の生命をおびやかしている。これら住民のうち10万人余りに緊急避難の必要が生じた。新華社が伝えた。
阿バ州で二次災害の危険性が特に高いのはブン川県・理県・茂県。四川省国土資源庁の派遣した地質学専門家チームの実地調査によると、ブン川県中心地の3.8平方キロで、山崩れなどの二次災害の恐れがある31カ所が確認された。この地域のうち3.22平方キロが高い危険度を持つ場所と認定。残る0.58平方キロも中程度の危険度を持つとされ、ブン川県中心地の全地域に危険性のあることが確認された。
呉代理州長によると、阿バ州の震災救助活動は住民の緊急避難実施という新たな段階に突入。二次災害によって住民の命の安全がおびやかされるのを防ぐため、州政府はすでに緊急避難活動指導チームを組織し、住民10万人以上の緊急避難の実施・指示にあたっている。緊急避難活動は着実に進展。州全体で17日午前0時までに、緊急避難の必要な住民の80.59%を占める9万人以上の住民の避難活動が行われた。茂県・松潘・馬爾康の3県ではすでに避難作業を完了している。
「人民網日本語版」2008年6月18日 |