成都市の北西部に位置し、1983年、国務院によって漢族地区仏教全国重点寺院に指定された。文殊院の中には文物が多く、宝物が多数収蔵されており、境内には300余体仏像があり、鋳造のものも、木彫りのものも、石刻のものも、泥人形のものもあり、非常に豊富である。年代から見れば、梁の時代の石刻、唐・宋の時代の鉄鋳造の戒神もあれば、清の時代の青銅鋳像、ミャンマーの玉仏像もあり、これらの塑像は高い文物価値と芸術価値があり、古代の彫刻・鋳造技術を研究するため貴重な資料を提供している。
境内にある護法韋駄像は、彫刻が透き通って、工夫が凝られ、貴重な芸術品である。また一体の観音大士像は、1829年に青銅で鋳造したもので、観音様が優しくて穏やかに水けものに座って、像は生き生きとして、纓の模様と衣服の紋がはっきり見え、なめらかで流暢である。ミャンマーの玉仏像は、1922年、文殊院の性鱗和尚が徒歩で困難を尽くしてミャンマーから連れてきたもので、非常に貴重である。
このほか、蔵経楼には、さまざまな佛経数万冊が収集され、そのうち、康煕皇帝から賜った「薬師」、「金剛経」などはとても珍しいものである。境内にはまた明・清時代の書画作品が収蔵されており、そのうち、一番有名なのは1702年、康煕皇帝(1662-1722年)から賜った「空林」の墨跡および康煕皇帝が模写した宋代の書法家米芾(1051-1107年)の「海の月」の掛け軸である。
文殊院はその優美な園林、厳粛な殿堂、多数の文化財をもって大量の内外観光客を引きつけている。
アドレス 成都市文殊院街15号
電話 8628-86952830
URL www.konglin.org
「北京週報日本語版」 資料 |