成都市西郊外の浣花渓のほとりに位置し、唐代の詩人杜甫が成都に寄寓する時の旧居で、紀元759年、「安史の乱」を避けるため、杜甫は成都に来て小屋を建てて住み、つまりあの「万里橋西一草堂」であり、詩人はここで前後して5年間近く住んで、揮毫して詩を書き、「春夜喜雨」、「茅屋為秋風所破歌」など240余りの詩を書いた。今の草堂は何度も修繕され、主な建物は大廨、詩史堂、柴門、工部祠、少陵草堂、碑亭などがある。
杜甫草堂は詩人の旧居旧跡であり、記念祠堂の性格を持つものでもあり、園林と建築全体は有機的にこの二つの特徴を解け合わせ、建築様式は古風かつ優雅で、民居のように見え、建築構造は一つの中軸線が貫き、大廨、詩史堂、工部祠などはみなこの中軸線にあり、両側にはつりあいがとれた付属建物が建てられ、周りに渓流が流れ、その上に小さな橋がかけられ、竹の緑に覆われ、厳かで静かであり、清新かつ優雅である。
1952年、杜甫草堂は全面的修繕を経て、正式に対外開放され、1955年、杜甫記念館として運営され、1961年、国務院に全国重要文化保護財と指定され、1984年、杜甫草堂博物館と改名された。博物館内に貴重な文化財3万件余りが保存され、杜甫氏を研究する貴重な歴史資料で、現在、杜甫草堂は中国文学史上の聖地と見られている。
アドレス 成都市清華路38号
電話 8628-87336897
URL www.dfct.org
「北京週報日本語版」 資料
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