１、 南龕摩崖塑像

山崩れによる損傷。2－5センチの亀裂。壁面、門柱の傾斜。10センチ以上の裂け目。地盤沈下による損傷。屋根瓦の脱落による雨漏り。欄干のひび割れ。木造軸組の脱落、断裂。

２、 張桓侯祠

建造物全体が傾斜。壁面の亀裂が深刻。倒壊により棟が断裂、陥没。屋根瓦の脱落による雨漏り。木造軸組の脱落、断裂。

３、 玉台山石塔

塔身の変形。塔寺の屋根が脱落、損壊。

４、 永安寺

山門、観音殿の表面が損壊。棟が断裂、陥没。

５、 五龍廟文昌閣

壁に亀裂。

６、 皇沢寺

広範囲にわたる地滑りにより文化財本体が深刻な脅威にさらされている。壁に亀裂。広範囲にわたって塗料が剥落。棟瓦の断裂、脱落。地面の陥没。

７、 平襄楼

壁に2メートルに及ぶ亀裂。

８、 領報修院（教会）

地滑りによる建造物全体の倒壊。

９、 洛帯会館（明清代の客家の集団住居跡）

広東会館の烽火台の壁、建物両側面の壁に傾斜、亀裂現象。せり上がり部分が倒壊。棟木に亀裂。屋根の青瓦が落下。棟の断裂、脱落。

江西会館の屋根の丸瓦が広範囲に落下。烽火台の壁が崩壊。

川北会館の屋根の丸瓦が落下。建物両側面の壁にひび割れ。

湖広会館の建物の一部に弛みと脱落現象。

10、紅四方面軍総指揮部旧跡

壁に亀裂、傾斜現象。地割れ。損傷度は深刻。

11、通江千仏岩摩崖塑像

建物が傾斜。崖崩れにより文化財本体への直接的脅威が生じている。

12、通江石刻スローガン群

「全川」の紅軍の標語に亀裂。崖部分の割れ目が増し、危険な状況。

現時点で四川省では、45カ所の全国的な重要文化財保護施設と59カ所の省クラスの文化財保護施設に深刻な損害が出ている。このうち、重要文化財保護施設である彭州領報修院、都江堰二王廟の古建築群は全壊、綿竹の剣南春「天益老号」酒造場遺跡の古建築、理県桃坪郷チャン族集落の建築群が一部倒壊した。

「北京週報日本語版」　2008年5月27日