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綿陽市、地震遺跡の保護案を全世界から募集

 

綿陽市は21日、北川地震遺跡の保護案と地震博物館の設計案を全世界から募集すると発表した。市は「地質・科学啓蒙・観光・文化財・建築の専門家、および無数のネットユーザーが、限りなき愛の心で、被災地住民の復興活動に関心を寄せ、建国以来最大の震災を証言する実物を保存するために、智恵を寄せてくれることを希望する」としている。

5月12日の四川大地震は、北川、什ホウ、ブン川、平武、綿竹、江油、安県、都江堰、青川の各地に甚大な被害をもたらした。22日午前10時までの死者は5万1151人、負傷者は28万8431人、行方不明者は2万9321人。うち四川省内の死者は5万651人、負傷者は27万7028人に上る。被害の最も深刻な北川県の中心地は廃墟と化した。常住人口2万人ほどの同県は、すでに8605人が死亡し、死者が最も多く、最も集中した県となっている。北川中学では教師・生徒3000人中、生き残ったのはわずか1300人余り。かつて賑やかだった町は、倒壊した家屋やもの悲しい瓦礫をわずかに残すばかりで、見渡す限り荒涼とした風景が広がっている。北川震災救助指揮部は同町に21日未明、救援・防疫要員以外の立ち入りを禁止する特殊管制を敷いた。

地元政府は、北川地震遺跡の保護と地震博物館の建設について、まだ明確な計画を立てていない。だが専門家や市民からは、町の移転を条件に、地震で壊滅した現在の廃墟を保護し、象徴的な廃墟は現状を保存するほか、廃墟の近くに四川大地震の記念館を建設し、廃墟と合わせて震災知識の啓蒙拠点とし、犠牲者を追悼するとともに未来の世代を教育すべきとの声が、少なからず寄せられているという。

「人民網日本語版」2008年5月23日

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