中国国家林業局の賈治邦局長は19日、各級の林業部門に対し、震災救助を目下の第一の任務とし、全力を尽くして支援することを要求した。特に野生パンダの救助を重視しており、野生パンダの状況観察を強化し、負傷しているパンダを見かけたらすぐに救助措置を取るよう要求している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
四川省ブン川を震源地とする大地震が発生後、林業局はすぐに業務チームを四川省震災地域の救援に派遣し森林保護を指導、また、被災者の保護や、パンダの救助に当たっている。特に臥竜パンダ自然保護区に対し、救助のための特別措置を取っている。同保護区内で飼育されているパンダの内、3頭が地震の際に行方不明になっている他は、残りの60頭に関しては安否が確認されている。
中国国内には、人工飼育のパンダのほか、野生パンダが1590頭以上いるとされている。四川、陜西、甘粛の3省に分布しており、そのうち四川省は1200頭以上と約75%を占めている。この度の地震で、これらの野生パンダの生息地も大なり小なりの被害を受けており、更に状況観察を行う必要がある。
「人民網日本語版」2008年5月20日 |