四川省汶川大地震が発生してから一週間経った5月19日、日本国際緊急救援隊の60人は、余震の可能性があるということで、中国政府の提案により、別の場所での救援活動を一時停止した。救援隊は従来の計画通り、震源地に近い北川県曲山鎮の中心地で捜索救援活動を行う予定だった。
救援隊の藤谷浩志副隊長は、『財経』の電話取材で次のように語った。
「中国の各方面から危険があるという意見で、救援活動を取りやめざるを得なかった。今回の被災地での救援活動に参加し、救援活動をやり遂げて帰国したかったが、危険を否定ですることはできない。被災地の現場では、崩壊した建物や増え続ける死傷者、甚大な損害を目にして、私たちもとてもつらかった。救援隊は全力を尽くしたが生存者を一人も救出できずとても残念だ。できるだけ早く被災地が復興することを願っている」
救援隊は19日の午後5時に成都に向かったが、今後の具体的な予定はまだ分かっていない。
日本の町村信孝官房長官は19日の記者会見で、中国に派遣している国際緊急救援隊について、地震が発生してから一週間たち、生存者を発見する可能性がきわめて低いという状況なため、今後の方針を検討する時期だと言い、救援隊の撤収に取りかかると述べた。また中国側の要請を受けて、20日に20人程度の医療チームを被災地に派遣することを明らかにした。
「チャイナネット」2008年5月20日 |