中国地質調査局は四川大地震について、インドプレートがアジアプレートの下にもぐり込み、青蔵高原が急速に隆起したことが原因で、震源の深さが10~20キロと浅く、しかも長く続いたため、破壊力が大きくなったとの初歩的な結論を発表した。
中国地質調査局は15日以来、四川大地震とその二次災害に関する分析会議を招集。中国国土資源航空物理探測リモートセンシングセンター、中国地質環境監測院、中国地質科学院,中国地質科学院地質所、地質力学所などの専門家が、これまでの観測・研究結果に基づき、3つの初歩的な結論を出した。
(1)インドプレートがアジアプレートの下にもぐり込み、青蔵高原が急速に隆起した。高原の物質がゆっくり東へ流れ込み、東端の竜門山断層帯に沿って押し出されたが、四川盆地の下の固い断層地塊に遮られ、構造応力エネルギーが長く蓄積。最終的に竜門山北川ー映秀地区で放出された。
(2)右旋・圧縮型の逆断層地震。地震を引き起こしたのは竜門山断層帯で、圧縮応力で南西から北東へ逆断層が生じた。単走行の破裂地震で、南西から北東へ走り、余震も北東へ広がった。圧縮型の逆断層地震は本震後の応力の伝わりと放出が比較的緩やかで、長時間続く大きな余震を引き起こすおそれがある。
(3)浅い震源。四川大地震はプレート深部ではなく、脆い地殻の境界、深さ10~20キロで生じたため、破壊力が大きくなった。
「人民網日本語版」2008年5月19日 |