日本の国際救助隊は18日に2つのチームに分かれ、北川県人民政府所在地の曲山鎮と任家坪にある北川中学で救助活動を展開した。2つの場所では午後、救助隊の持っている人命探査装置が反応したが、10数時間に及ぶ捜索でも生存者は発見されなかった。救助隊は捜索を打ち切り、夜の11時に現場を離れた。
日本の救助隊60人全員は、19日には曲山鎮で捜索を行なう。
十数時間に及ぶ捜索でも生存者を見つけられなかった日本の救助隊だが、隊員の熱心な仕事ぶりや、少しでも望みがある限り最後まであきらめない精神は、中国の人々に深い印象を残した。
北川中学では今回の大地震で、合わせて1500人の教師と学生が生き埋めになり、助かったのは約700人、残りの800人はなおがれきの下に埋まっている。
地震の被害が大きかった曲山鎮の旧市街地の建物はほぼ全壊し、もとの形を残している建物は1カ所もない。ここでも約1万人が生き埋めになった。
小泉崇団長は、北川県の今回の地震による被害は、救助隊員の想像をはるかに超えるものだったと話す。また救助隊とともに被災地に入っている在中国日本大使館一等書記官は、「命は尊く、私達は全力で捜索を続けます」と取材に答えた。
「チャイナネット」2008年5月19日 |