国務院地震災害救助総指揮部の総指揮を務める温家宝総理(中国共産党中央政治局常務委員兼任)は17日午後、総指揮部会議を召集した。会議では、救援活動の現状の分析がなされ、救済活動にあたっては「以人為本(人をもって基本とする)」の精神を貫き、人命の安全を守ることを最優先するようにとの指示がなされた。救出活動に尽力すると同時に、負傷者の手当てや伝染病の予防を確実に行い、犠牲者の処理を適切に行い、被災者の生活をきちんと手配し、余震被害や二次災害をしっかりと防止し、正常な社会秩序を維持し、犠牲者の遺族には慰問金を支払う。会議で決定された事項は次の通り。
(1)生き埋めになった人の救出に引き続き全力を尽くす。救助活動の手を決してゆるめない。一筋でも希望があれば、最大の努力を尽くす。
(2)救出された負傷者の手当てをしっかりと行う。
(3)被災者の生活の手配に力を入れる。第1に、食糧問題をきちんと解決する。インスタント食品やミネラルウォーターなど最低限物資の被災地への調達を引き続き行うと同時に、穀物や食用油などの物資の調達も行う。国務院は、生活困難を抱える被災者に今後3カ月、1日500グラムの食糧と10元の補助金を給付することを決定した。第2に、飲み水の問題の解決に尽力する。第3に、住宅の問題をきちんと解決する。第4に、衣服の問題の解決に取り組む。
(4)被災地の衛生維持・伝染病防止を全面的に強化する。
(5)犠牲者に対する適切な処理を行う。
(6)地震の観測・予報をよりいっそう強化する。
(7)二次災害をしっかり防止する。
(8)被災地の安定を確保し、各種作業の強力で秩序ある効果的な展開ができるようにする。
写真:温家宝総理を議長に北京の中南海で行われた総指揮部会議の様子
「人民網日本語版」2008年5月18日
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