温家宝総理(中共中央政治局常務委員、国務院震災対策本部長)は15日夜、列車内で震災対策本部会議を招集し、「震災救援活動は全国、全局に関わる大事であり、全国の力を挙げなければ、成し遂げることができない」と強調した。温総理の発言は次の通り。
地震構造の研究の進展に、現地の観察や各地からの報告を合わせると、四川大地震は深刻な被災地の範囲がすでに10万平方キロを超え、その強度と震度のいずれにおいても唐山地震を凌駕している。被災状況から見て、今回の地震は新中国成立以来最大の破壊力と波及範囲だ。
救援活動は4日目に入り、地震発生からは80時間近くが経った。極めて大きな災害を前に、我々の救援活動は人民本位の姿勢を堅持し、被災者の救出を常に最優先しなければならない。一刻たりとも気を緩めてはならない。
(犠牲者数について)15日午後2時までに四川省で確認された死者は1万9509人。死者は5万人を超える見込みだ。現在もなお2万人以上が廃墟の下に埋もれており、そのほかにも多くの行方不明者がいる。
被災者の救出であれ、今後の事後処理、住民避難、復興作業であれ、救援活動は常に人民本位を堅持しなければならない。次の段階では、2つの大きな問題が予想される。1つは遺体の処理、感染症の予防などの事後処理だ。もう1つは、被災者の生活の安定だ。救援物資が続々と四川に運ばれており、食品・医薬品・テントなどの組織・調整・配給の強化が必要となる。
▽15日午後5時までに人民解放軍は廃墟の中から5323人を救出(うち生存者は1781人)、負傷者5200人に応急手当をし、救援物資290トンを空輸、99トンを空中投下した。
「人民網日本語版」2008年5月16日 |