国家航天局によると、四川省汶川地域地震の発生後、日本宇宙航空研究開発機構は、『地球観測災害監視に関する国際憲章』に基づき、陸域観測技術衛星「ALOS(エイロス)」から観測した被災地域のリモートセンシング画像を中国に提供した。
現在、中国の関係専門家は、この衛星画像の解析を行っている。地震発生後、国際協力メカニズムによって高解像度の衛星リモートセンシング画像が送られたのはこれが初めて。
四川汶川地域地震の発生後、被災地域は天候が悪く、被災状況の把握や緊急救援活動が難航している。日本宇宙航空研究開発機が提供した衛星リモートセンシング画像の解像度は100メートルで、被災地域における広範囲にわたる地質災害の状況を把握する上で役に立つ。
『地球観測災害監視に関する国際憲章』は、ヨーロッパ宇宙航空局とカナダ宇宙航空局の共同提案で創設された国際災害対策メカニズムで、中国は2007年5月24日に調印して加入した。メンバー国の米国やフランス、カナダなども、レーダー可視光線衛星画像を中国に提供すると見られる。中国民政部の災害対策センターは、外国から提供された衛星画像を総合的に解析する責任を負っている。
「チャイナネット」2008年5月14日 |