今の世界は、多くの国が共に対処しなければならない地球的問題に直面している。国際社会の各国は、かつてのゼロサム思考を克服し、効果的な協力を実現しなければならない。世界経済や政治に重要な影響を与える国は、積極的に疑いを取り除き、戦略的な相互信頼を促進して、より多くの分野で協力しなければならない。
中日両国が署名した「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する中日共同声明」は、世界的な問題に共に面することで合意した。これは国際的な協力を促し、国家関係での緊張となる要因をなくすことに役立つことは疑いない。
また中日両国は、共に東アジア地域の協力を促し、平和で開放的、繁栄かつ安定したアジアを構築することで一致した。これは中日両国の要求であり、全てのアジアや世界の要求である。
20世紀後半以降のヨーロッパ経済や政治の一体化の過程に比べ、中日共のアジア地域は、この数年、貿易一体化の面では一定の進展を遂げているが、経済一体化のレベルはまだ低く、政治や安全の一体化は初期状態だ。
アジアの共同体を建設する上で主要な国である中日両国は、より多くの責任を担っている。胡主席と福田首相が打ち出したように、アジアの新興には中日両国の協力が不可欠で、中日両国はアジアひいては世界の平和や発展のために努力する責任がある。
成熟した中日関係を構築するのは中日両国の「福」であり、アジアひいては世界の「福」でもある。不確定要素が満ちている世界で、中国と日本は、両国間やアジア、世界に確定的な要素を注ぎ込んだ。この確定した要素は、今、中国各地を伝わっている聖火のように、人類のために平和を永続きさせ、共同発展の火を燃やしている。
「チャイナネット」2008年5月12日
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