胡錦涛主席は5月6日から10日まで日本を訪問した。ここ数年の中国の外交史で、5日間にわたって一国を公式訪問するのは珍しい。このことからしても、中国がどれほど中日関係を重視しているかが分かるだろう。
またスケジュールにも、中日関係の重要さが表れている。この5日間に胡主席は55のイベントに出席し、日本の政界や経済界の人々と幅広く交流した。そして早稲田大学での講演、日本の青年たちとの交流、世界文化遺産の法隆寺訪問など、日本側からもいい反応を得た。
2006年10月、安倍晋三元首相の「氷を砕く旅」から、温家宝総理による「氷を融かす旅」、福田康夫首相による「迎春の旅」、そして今回の胡主席訪日「暖春の旅」は、日本各界と交流や対話を繰り広げ、中日関係に存在する問題について新たな見解を打ち出した。そして日本側と「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する共同文書に署名し、特に「長期交流での共同育成や、共に持っている文化の理解を絶えず深める」ことを強調した。これらは現実や未来志向の戦略計画を基礎に、中日関係の影から徹底的に抜け出し、望ましい発展の前景を切り開くために新たな出発点を提供した。
今後、中日のつきあいの中では、良好な相互作用の現状を引き続き維持し、訪問による成果を共に努力して深め、政治や経済、文化など諸分野においてより多くの協力を実現し、両国の政府や民間の間で平和や友好の関係を発展させて、中日関係を新たな段階に推し進めていくことに努力しなければならない。
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