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経済  
数字で見るチベットの変化(1)平均収入が年10%成長

西蔵(チベット)西部の札達県東波郷に住む蔵族の阿辺さんは数年前まで、原始的な遊牧生活を送っていた。現在は、お気に入りのピックアップ車でインド・ネパール国境に近い普蘭県と拉薩(ラサ)市を往復する日々を送っている。毎年の収入は現金で1万元以上。「西蔵西北部百万カシミヤ基地」が国の投資で1994年に建設されてから、阿辺さん一家はカシミヤ生産を始め、収入は年々増加してきた。

自治区統計局のデータによると、07年、西蔵の都市住民1人あたりの可処分所得は1万1131元、農牧民1人あたりの純収入は2788元。1978年よりもそれぞれ1万566元・2613元増え、年間成長率は平均10%以上に達している。西蔵住民の預金総額は160億1300万元にのぼり、1978年の3300万元から大きく成長、年間成長率は平均23.7%にのぼる。

「改革開放後の30年で西蔵の都市・農村住民の収入は不断に増加してきた」。自治区統計局の達瓦頓珠・副局長は語る。「この数年で都市住民の生活レベルは大きく向上した。西蔵人の消費傾向は現在、量の満足から質の追求へと変わりつつある」。

30年前、トラクターが初めて西蔵の農村に入ってきた時、人々は好奇心にあふれた目でそれを見た。トラクター・刈り取り機・脱穀機などの農業機械を利用した耕作方式が従来の耕作方式に取って代わりつつある今、農牧民がトラクターや自動車を買うことは珍しいことではなくなった。西蔵にある農業機械は07年、出力換算で329万4200キロワット。都市住民が自家用車を買うことも遠い夢物語ではなくなった。拉薩市に登録されている自家用車は07年末の時点で5万台近くに達している。(編集MA)

「人民網日本語版」2008年5月6日

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