ガンデン寺で露天で食事をとっている少年僧侶達の年齢は5~10歳ぐらいであった。これらの子供のほとんどは農村の牧畜地区から来たものであり、多くの人は家庭が貧しく、僧侶になることは1つは食べるためであり、今1つは運命を変えようとする期待からであった。寺に入る前に、彼らの両親は必ず所属の領主に身請け金を納め、それから人に頼んで、寺院に行って弟子入りしてお経を学ぶよう斡旋してもらわなければならなかった。これらの少年僧侶は幼い頃から集団生活をし、洗濯、食事、遊び、就寝はすべて自分たちで決めなければならなかった。寺院の規定によれば、少年僧侶は出身と本籍地に照らして、寺院の指定した「カンツン」に組み入れられて暮らし、初めはすぐ学ぶことができず、先生のために雑役の仕事をすると同時に、寺院のためにもいろいろ雑役をしなければならなかった。生活は非常に苦しく、毎日必ず「カンツン」の朝、昼、晩という3回の集団的読経に参加しなければならず、遅刻早退を許されず、それに逆らえば、除名されることになる。少年僧侶は考課を経て、寺院に「合格」と認められて、はじめて正式に登録名簿に入れられ、、学生僧侶になれるのだった。続いて先生の指導のもとで、チベット文字の字母、単語のつづり方と読み方、書き方、常用語彙と簡単な文法などの勉強を始め、チベット文字の基礎知識を一応身につけた後、はじめてお経の勉強に入ることができた。お経の勉強に入ってから、毎日5、6時間をかけて経文を読んだり暗唱したりしなければならず、それ以外に、またいろいろな労働・雑役をしなければならなかった。(写真・陳宗烈) |