ビェジュ寺のバンゴチュデン塔(つまり十万仏塔)は全チベットにその名を知られている。この塔は1436年につくられ、「十万見聞解脱大塔」、「吉祥多門塔」とも呼ばれ、白塔と略称されている。塔は14層からなり、高さは42.4メートルで、外形は八角形で、下部は大きく、上部は小さく、層ごとに縮まるようになっており、塔の台座、胴体部、塔瓶、屋根と仏の名や経文を刻んだ石柱からなり、敷地面積は 2200平方メートル。塔には門108、仏殿が76間があり、中に仏像が10万数体もあるので、「十万仏塔」と呼ばれている。その構造は精緻で、層ごとに上へとスパイラルになっており、塔の中に寺があり、 殿の上に殿があり、殿と洞穴が結びついている。この寺塔は建築物、彫塑、絵画の芸術を1カ所に集めたもので、ユニークな芸術風格があり、今でも完全に保存されており、チベット芸術史上の不朽の作品であり、中国でも1つしかなく、チベット自治区の重点文化財保護指定を受けている。(写真・陳宗烈) |