チベット暦の10月25日は明かり祭が催され、チベット語では「ガドンアチュ」と言われている。言い伝えによると、この日はゾンカバの成道の日であるため、信者たちは自分の家の屋根の上、窓の前でスー油の灯火を点し、お祈りの気持ちを示すとともに、祈祷を行い、福の招来を願った。当時、電気がまだラサに通じておらず、しかし家々にともされたスー油の灯火によって、なんとラサの町全体をたいへん明るくなったように見えた。(写真・陳宗烈)