胡錦涛国家主席は29日午前、日本の中曽根康弘元首相と人民大会堂で会談した。新華社が伝えた。
▽胡主席
現在中日関係は一層の改善と発展を遂げ、両国の指導者は緊密な交流を維持している。両国は政治・経済貿易・文化・国防・青少年面の交流と協力で著しい進展を遂げ、気候変動や持続可能な発展などグローバルな試練への対応、地域と世界の平和と安定の維持といった面で良好な協議と協調を行っている。私たちは台湾や西蔵(チベット)の問題において日本政府が「1つの中国」政策を堅持し、北京五輪の開催を支持していることに称賛と感謝の意を表する。
中日両国は共にアジアと世界における重要な国であり、両国の戦略的互恵関係の発展は両国と両国民の根本利益に合致するのみならず、アジア、さらには世界の平和と発展にも重要な意義を持つ。中国政府は中日関係を高度に重視し、常に「隣国に善をなし、隣国をパートナーとする」外交方針を堅持し、「平和共存」「世々代々の友好」「相互利益」「共同発展」を堅持している。日本側と手を携えて努力し、引き続き両国の戦略的互恵関係の踏み込んだ前向きな発展を促していくことを望んでいる。
▽中曽根元首相
日中関係は両国および東アジアの発展にとって極めて重要だ。両国は率直かつ誠意をもって接し、共通点を求め相違点を保留し、歴史の反省を基礎に未来を向き、長期友好関係を構築するべきだ。日中関係はすでに新たな段階に入っている。両国が胡錦涛主席の訪日を契機に、両国関係の新局面を押し開け、新たな時代を切り開くことを希望する。
このほか中曽根元首相は、北京五輪の円満な成功を祈った。(編集NA)
「人民網日本語版」2008年4月30日 |