チベット暦の毎年1月27日になると、ラサの一部貴族青年が北郊外の流砂川のほとりに集って、草競馬の会に参加し、チベット語では「ゾンジュシャンベ」といわれ、「ポタラ宮の裏で行う競馬」という意味であった。貴族達は豪華な服をまとい、頭には古代のいくさで英雄が凱旋する時にかぶる赤い色の絹織物で作った丸い帽子をかぶっていた――これは1種の栄誉と見なされ、その祖先がいくさで手柄を立てたことがあるため、貴族に封じられたのであり、子孫としての彼らは先祖の代から伝えられてきたこの栄誉を受け継ぐとともに、それを享受していることを誇示していた。奴僕(古代の騎兵に扮している人たち)に取り囲まれて威風堂々と競馬場に向かう騎手たち。(写真・陳宗烈)
|