チベットの過去の荘園は土地と属民を擁し、封建的な領主経済の存在と発展が依存する基盤であった。
ギャマチカン荘園はメゾクンガルの南西部に位置し、西はデチェンに接し、南はサンリと隣接している。荘園は3方が山に取り囲まれる谷間にある。西側の山はツォザラミ山、東側の山はズェンタン山とドンブ山、南側の山はゴンバギャプ山とチュムヤプ山と呼ばれ、山の上の水が下へ流れ落ちて小川となり、ギャマションチュ川と称され、地名は川名から生まれたものである。この荘園はまるで城のようで、本館の周りに大きな四角形の城壁が築かれており、城壁の外には1面の広い馬の落とし穴があり、城壁の上に千百を数える矢を射る穴が設けてあり、城楼の上に「投石箱」があり、攻め込んで来た敵は、たとえ城門へと突進してきたとしても、ものすごく大きな石塊によって打ち殺されることは免れ難い。警備と防衛のため、庭内にはまたチベットマスチフ、毛の長い犬、猟犬など数十匹が飼われており、もし主人の許可または護送がなく、かってに入る者がいれば、軽い場合は咬まれて傷つき、ひどい場合は無残にもかみ殺されてしまう。それは、昔ここはかつて武力で併呑し、軍隊が殺し合う場所であったことを示している。この荘園には千年余りの長い歴史があり、大小さまざまな戦火の試練を経てきたが、意外にも1960年の頃まで完全な形で残っていた。(写真・陳宗烈)
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