シガズェゾン(県)のとりではヤルツァンポ川とその支流のニャンチュ川との合流地点の南西部に位置し、海抜は3800メートル以上。「シガ」は荘園の意味で、したがって「シガズェ」の意味は「土質の最も良い荘園」である。昔、この荘園はリンブゾンの管轄下に置かれ、もとの名称は「シカサンチュズェ」であった。シガズェ県のとりでは、古代においてはサンチュズェのとりでとも呼ばれ、西暦1354年にチベット王ギャンチュギャルツェンが建てたもので、歴史上シガズェ県政府の所在地であった。歴史上、シガズェはパンチェンオルドニの駐在地、ツァン・チベット西部の行政・教育の中心地であった。現在、シガズェ地区の行政公署(自治区の派出機関)とシガズェ県人民政府の所在地である。そして自治区南西部の農産物と畜産物の集散地と交通中枢でもある。重要な名勝旧跡にはタシルンポ寺、シャル寺などがある。(写真・陳宗烈) |