中日両国は海を隔てて向かいあう近隣であっている、2000余年にわたる友好往来の中で、両国人民は互いに学び合い、ともに進歩し、数多くの感動的な歴史上のエピソードが残っている。近代に入って以来、 日本軍国主義が侵略戦争を起こし、中国人民に大きな災禍をもたらし、日本国民にも大きな損害をもたらした。この痛ましい歴史的教訓は永遠に心に銘記しなければならない。
新中国成立後、両国の先輩の指導者と政治家および各界の有識者のたゆまぬ努力の下で、中日双方は幾重もの困難を乗り越して、1972年に国交正常化を実現し、中日関係史上の新しい一ページを切り開いた。数年来、中日善隣友好協力関係は全面的に発展し、各分野の協力もたえず拡大し、かつて見ない成果をあげてきた。事実が立証しているように、中国と日本は、和すればともに有利であり、闘えばともに損する。中日の善隣友好協力関係を発展させることは両国人民の根本的利益に合致し、アジアと世界の平和、安定、発展にも重要な貢献となるものである。
中日善隣友好協力関係の発展はいくつかのマイナス要素の影響と妨害をも受けている。近年、中日関係に困難な局面が現れ、両国人民はそれを懸念し、国際社会はそれに関心を寄せている。これはわれわれが目にしたくないことである。中日関係が困難に直面しているにもかかわらず、われわれは依然として中日友好という基本的方針を堅持している。
当面、中日関係の発展は新しいチャレンジにも直面していれば、新しいチャンスにも直面している。中国政府は一貫して中日関係を重視し、中日関係は当面の世界の重要な二国間関係の一つであると考えるとともに、両国関係を改善し、発展させるためにたゆまぬ努力を払ってきた。新しい世紀と新しい情勢の下で、中日両国はアジアと世界で影響力をもつ国として、ともに世界平和を擁護し、ともに発展することを促進するという重要な責任を担っている。
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