爬虫綱ワニ目アリゲーター科アリゲーター属に分類されるワニ。特定動物。別名ヨウスコウワニ(揚子江鰐)。
アリゲーター科では本種のみがユーラシア大陸に分布する。種小名sinensisは「中国産の」の意。和名のヨウスコウ(揚子江)は長江下流域の別名。日本でも大分県安心院盆地にある鮮新世の地層から本種の化石が発見されている。
中国(長江下流域)固有種。全長は200cm未満で普通は150cm程度。体色は暗褐色で、淡黄色の不鮮明な帯模様が入る個体もいる。尾では帯模様が明確。
口吻は丸みを帯び短い。前肢には水掻きがなく、後肢にも指の半分くらいまでしか水掻きがない。
河川や池沼、湿地に生息する。水辺に深い横穴を掘って巣穴とし、冬になると巣穴の中で冬眠する。
食性は動物食で、魚類、小型哺乳類、昆虫類、甲殻類、貝類等を食べる。
繁殖形態は卵生で、枯草を集めたつか状の巣に10-40個の卵を産む。 |