中国档案局(資料局)の楊冬権局長はこのほど、「西蔵(チベット)は古くから中国の一部分だった。西蔵は元代(1271~1368)以来700年以上にわたって中国の中央政府の管轄下にあり、その関係はその後のどの王朝においても途切れたことはない」「中央政府が700年以上の間、西蔵の政府要員に職位や称号を授けたり、西蔵への役人の派遣や政府機関の設立を行ったり、西蔵に対する行政管理を行ったりした公式文書は、現在も完全に保存されている」と語った。
国家档案局(資料局)は7日、元代(1271~1368)以降の無数の資料から15個の歴史的な証拠を列挙し、中国中央政府が西蔵(チベット)を700年余りにわたって管轄してきたという変えることのできない事実を人々に向けて説明した。これら貴重な資料は、中央档案館・中国第一歴史档案館・中国第二歴史档案館・西蔵自治区档案館・西蔵自治区文物管理委員会に所蔵されている。国家档案局が公表した資料は以下の通り。
(1)元の14代皇帝トゴン・テムル(妥歓貼睦爾)が至正22年(1362)、雲丹堅賛を招討使として任命した聖旨
(2)元朝政府が亦思麻爾甘・軍民万戸府を設立した際の公印
(3)明の初代皇帝である洪武帝(1328~1398)が遡思公失監を俄力思・軍民元帥府の元帥として任命した聖旨
(4)明朝政府の設立した必力公万戸府の銅印
(5)清の第5代皇帝である雍正帝(1678~1735)がダライラマ7世に送った金印
(6)清の第6代皇帝である乾隆帝(1711~1799)が定めた西蔵管理に関する29カ条規則
(7)乾隆帝がダライラマ8世を冊封した玉冊
(8)乾隆帝が布達拉宮に授けた直筆の書
(9)清の第8代皇帝である道光帝(1782~1850)が「掣簽座床(くじ引きによる就任)」にあたっての官吏派遣についてダライラマの霊童に送った勅語
(10)道光帝が門珠林寺に送った直筆の書
(11)清の第10代皇帝である同治帝(1856~1875)が札什倫布寺に送った直筆の書
(12)清の西太后(1835~1908)がダライラマ13世に送った直筆絵画
(13)中華民国国民政府がラモ・ドンドゥプをダライラマ14世として認定した命令書
(14)ダライラマ14世が「西蔵の和平解放方法に関する協議」支持を表して毛沢東主席に送った電報
(15)ダライラマ14世の毛沢東主席をたたえる文章
中華民国国民政府が上記13番目の命令書によってダライラマ14世として1940年に認定したラモ・ドンドゥプが現在のダライラマとなる。この命令書を見れば、ラモ・ドンドゥプの名前や身分を当時認定したのが中央政府だったことがわかる。
「人民網日本語版」2008年4月9日
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