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中国を透視する―中国・一問一答  
問 中国人は「民は食をもって天となす」とよく口にするが、ここ数年来、国内では食品の安全をめぐる問題が頻発している。原因は何か。どのような措置を講じて、安心して食品を口にできるようにするのか。

「国は民をもって本となし、民は食をもって天となす」。と言っても、この数十年来、中国人は常に食品に悩まされてきた。過去、憂慮したのは食品不足だったが、現在の心配は食品の安全だ。メディアに頻繁に報道している食品の安全をめぐる事件は、食品の安全はすべての家庭にかかわるものであり、広範な人びとの身体の健康や生命、財産の安全、社会の安定にもかかわるものだ、ということをもう一度考えるよう呼びかけたものだ。

1978年以来、食品の供給量の拡大、食品の多様性、栄養状況の改善などで著しい成果を上げ、食品の安全も目に見えて改善してきた。だが、食品の供給体制は長期にわたり、供給量の増加が中心とされてきた。発展途上国の中国は現在、農産物の供給、産地の環境、動物の防疫体系、農産物の生産、食品の加工・販売などでまだ安全へのリスクが潜在しており、模造品や劣悪品などが禁止されても次から次へと現れ、食品による重大な健康被害がしばしば起きている。食品の安全基準や検査・測定、認証システムなどにはまだ明らかに不備があり、それに加え、食品の安全管理の権限は食品、薬品、農業、衛生、品質検査、商務、商工業などの機関がそれぞれ握っているため、各機関は職権内のことしか責任を負わず、しかも食品の品目に対する監督・管理は二の次にされている。こうした体制では職責は明確ではなく、管理の重複や欠陥などの問題がもたらされることがしばしばある。

食品の安全は人びとの身体の健康と生命の安全に直接かかわるもので、社会の安定にも一定の影響を及ぼすこともある。食品の安全の監督・管理を強化し、安全を確保することは、責任を負うすべての政府の最も基本的な機能と職責だ。そのため、中国は国際的な経験を参考に、食品の品質安全制度と関連製品の市場参入制度を真摯に実施し、畑から食卓までの全過程を対象に、食品や農産物の認証制度と完備された国家食品衛生基準システムを確立するとともに、抜き取り検査を強化して突発的な食品の安全をめぐる事件への緊急対応能力を強めることにしている。現在、食品検査機関は5630を数え、そのうち国の検査センターはー55、職員総数は15万人にのぼり、絶対数ではその他の国・地域をはるかに上回っている。一人平均検査機関の数でも世界トップだ。また、統一された効率の高い食品安全システムをほぼ構築しており、食品供給の全過程で取り締まることも可能になった。一連の管理措置が全面的に実施され、調和の取れた社会が構築されれば、中国人の食卓にのぼる食品はますます安全になっていくだろう。

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