景色が美しく物産豊かなチベット自治区は中国の南西辺境に位置し、青海・チベット高原の主体となる部分で、平均海抜は4000メートル以上に達し、自治区にある海抜7000メートル以上の高峰が50余りあり、そのうち8000メートル以上のものが11あり、従来から「世界の屋根」と称されている。チベットは面積120余万平方キロ、チベット族を主として人口が230余万ある民族自治区である。
チベットはチベット族の発源地である。早くも旧石器時代晩期から、チベット高原では人類が活動しており、新石器時代になると、チベット高原の人類の分布がいっそう広くなった。7世紀に、チベット王のソンツェンガンポがチベットを統一していた蕃王朝を樹立し、唐王朝と婚姻関係を結んで、チベット族と漢族の関係を密接にした。13世紀中葉に、チベット地区は元朝の行政区域の一つとなり、チベットはその時から正式に中国の版図に入れられた、1965年、「中華人民共和国憲法」に基づいてチベット自治区が正式に設置された。数十年来、中央政府はチベットのために一連の特殊政策と弾力的措置を制定して、チベット自治区の社会と経済を急速に発展させ、人民大衆の生活レベルをたえず向上させた。
チベットはその雄偉さ、壮大さ、神奇さ、美麗さで世界に聞こえている。チベットは長い歴史、麗しい山河、奇特な民族風情、仙境のような自然景観がある。この不案内な神奇的土地に一歩踏み入れ、参拝者の足跡をたどって例の古くてはるかな年代に向かい、金色に輝くポタラ宮を遊覧し、さん然たるチベット族の文化を観賞し、美しく壮観な山川や湖沼の風采を鑑賞し、雪におおわれた高原の独特な民風民俗を味わい知り、立ち並ぶ氷山や雪峰に遊ぶなら、きっとそれらのものに酔い痴れて帰ることさえ忘れるであろう。
「北京週報日本語版」2008年4月 |