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中国を透視する―中国・一問一答  
問 一部の海外メディアは、中国政府は「養子縁組政策を厳格化し、国際的な養子縁組は制限する」と報じている。この政策を修正する理由は何か。例えば外国人が中国の子供を養子にするには、どんな条件が必要なのか。どんな手続きをするのか。

 総体的に言って、中国の国際養子縁組政策は変わってはいない。だが、扶養や教育能力、いろいろな面で条件がより整った家庭を探すために、多少の修正をした。養子縁組政策に関する一部海外メディアの報道は不正確で、無責任であり、ある程度、メディアの報道を受ける側、とりわけ里親となっている外国の家庭に誤解を与えてしまった。

この数年来、国際養子縁組事業に関する法規を健全化し、制度を完備させるとともに、手続きを適正化し、運用を透明にしてきたことで、養子縁組をしようとする外国人の申請は年々増えている。だが、養子に出される児童の数が次第に減ってきたうえに、国内の養子縁組件数が増えてきたことから、外国人の要望を満たすのが今まで以上に難しくなってしまった。待ち時間は14~15カ月になることもある。このため、ある外国の養子縁組組織は、家庭の状況に応じて対応するよう提案してきた。この提案を受け入れ、07年5月1日から、条件のより整った家庭を優先する方法を講じることにした。里親は「男性一人と女性一人が婚姻関係を構成し、かつ関係が安定した夫婦である」「夫婦ともいずれも満30歳以上50歳未満」といった条件を備えていることが必要になった。

こうした目的は、より多くの子供、とりわけ体の不自由な児童が養子になることで、できるだけ早く安住の場所を得てリハビリを受けられ、扶養と教育を受けられるようにすることにある。同時に、里親は順番を待つ時間が短くなるので、彼らの焦燥感を和らげることもできる。養子縁組組織については、実情に即して、外国側の申請数を調整することで、条件のよい家庭を優先的に選択することもできる。

この10年近くの間、中国は16カ国と国際養子縁組関係を結び、協力関係にある政府機関や養子縁組機関は172にのぼった。国際養子縁組は孤児を安住させる上で有益な補完法となっている。政府は外国人家庭の扶養資格を真摯に審査して、里親となる家庭を厳格に選ぶとともに、受け入れ後の児童の生活状況を追跡調査することで、養子になった子供たちの権益保護にも力を入れている。これまでに養子縁組の数は数万件にのぼる。国際養子縁組は長年にわたって行われてきたが、養子になった中国の児童は外国の里親の心こもった世話を受けて、心身ともに健康になり、法的に身分が保障されたほか、一部の体の不自由な児童は治療やリハビリを受けている。国際的な養子縁組は、彼らに新しい人生を切り開かせ、新たな希望を持たせることができたと言えるだろう。

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