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ダライ・ラマがまた嘘をついた

 

ダライ・ラマ14世は最近、慌ただしく談話を発表し続けている。よどみなく紡ぎ出されるその言葉には、すこぶる嘘が多い。(文:葉小文・中国西蔵(チベット)文化保護発展協会副会長)

「チベットを分裂させる企みなど私には断じてないことを漢族同胞に保証する」――。この同じダライ・ラマが昨年4月8日にはインドのテレビ局に「半世紀前には西蔵は既成事実として独立国家だった」と述べている。

「チベット・漢両民族間の対立を煽る企みなど私には断じてない」――。この同じダライ・ラマが今年3月10日の「声明」では「チベット人は自分達の土地で微々たる少数民族と化しているだけでなく、音も立てぬまま大民族に同化されている」と語っている。米誌「ニューズウィーク」(3月25日号)は彼が「経済的に豊かで良い家を持つ富裕なチベット人」に出会いながらも、「漢人によるある種形容しがたい差別を感じている」としている。

「3月10日以降の抗議デモに対し、意外にも中国政府はこれらの事件を引き起こしたのは私だとして直ちに非難を始めた」――。それならばなぜ、これらの事件は「3月10日以降」に発生したのか?まさしくこのダライ・ラマが、3月10日に「国内のチベット人の真心、勇気と決意を心から称える」「このような不屈の精神と勇気を、私は心から誇りに思い、称える」と繰り返していたのだ。

これに先立ちダライは「チベット青年会議」などの団体と特別に会見し、公言の憚られる彼らの指令に心からの理解を示すことをほのめかした。果たして「チベット青年会議」は同日、「流血や生命の犠牲をもいとわず、チベットの独立を回復する」との声明を出した。つまりダライ・ラマのこの「称賛」によって引き起こされたのが、拉薩(ラサ)での暴行・破壊・略奪・放火、天を衝く火の手であり、無辜の市民十数人の焼死、刃傷死、窒息死であり、展開中の武装警察への殴打であったのだ。

事件当日ダライ・ラマは「チベット人がいつ何をしようと、私は彼らの意志を尊重する。私がその停止を求めることはない」と述べた。人々が憤りをもって次々に暴力を譴責するのを目の当たりにしたダライ・ラマは己の失言を悟り、3月18日には「情勢が悪化を続けた場合、完全に退位する」と述べ、続いて「平和的デモ」の「犠牲者の魂に祈りを捧げた」。

「私は中国にオリンピック開催の機会を与えることを当初から支持していたし、現在もなおこの立場を堅持している」――。この同じダライ・ラマが昨年欧米では「2008年は要の1年だ。オリンピックはチベット人にとって最後の機会となるかも知れない」と繰り返し発言し、関係国には中国と接触する際に「チベット問題」と北京五輪を結びつけるよう呼びかけ、その支持者には北京五輪中にデモ行進を行い、「チベット人の願いを宣伝する」よう求めたのだ。

論評の必要もない。少し比較してみれば十分だ。同じ人間がこのように発言を二転三転させるのなら、一体どれが本当の言葉なのだ?

自らの言動の矛盾に、本人もびくびくしているのだろう。ダライ・ラマは「仏法に従い戒律を守る1人の仏僧として、私は私の願いと動機が心からのものであることを保証する」とも述べた。実は彼のこの「保証」さえも「心からの」嘘なのだ。

人々は、仏教が最も重視する「不殺生戒」「不偸盗戒」「不邪淫戒」「不妄語戒」の4つの根本戒律では、でたらめを叩いたり、嘘を言ったりしてはいけないのではないか、と疑問を呈さざるを得ない。ダライ・ラマがどうやって「仏法に従い戒律を守る」というのか?彼はそれでもまだ「仏僧」なのか?「ダライ・ラマがまた嘘をついた」としか言いようがないのである。

「人民網日本語版」2008年4月2日

 

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