国家食品薬品監督管理局は食品と薬品の安全の問題について、16日午後に国内外の記者と両会(全人代と全国政協)のプレスセンターで会見した。
北京五輪における食品と薬品の安全の確保、ドーピング剤管理の強化について質問があり、呉テイ・副局長と孫咸沢・食品安全協調司長が答えた。孫司長は「北京五輪の食品供給においては、いずれも世界最高の基準に照らして生産を組織し、五輪食品のサプライヤー、スポンサー、および北京五輪組織委員会が認定した海外企業の生産環境、安全指標、および動物性食品の抗生物質・ホルモンの残留状態に対する動的モニタリングを実施するとともに、五輪食品の安全監視とトレーサビリティシステムも構築し、突発的な事件に対する緊急対応、情報の収集と発表、平時の監督調整体制を強化した」と述べた。呉副局長は「食品薬品監督管理局は北京五輪における薬源性のドーピング剤の管理を担当している。すでに薬品監督局はドーピング剤管理指導チームを設置し、一連の措置を講じた」と述べ、以下の点を挙げた。
(1)ドーピング剤の生産元への検査を強化した。ペプタイド系ホルモンと蛋白同化剤製品は生産許可を取得した企業のみが生産資格を持つ。未取得の企業は一律に生産停止となる。蛋白同化剤とペプタイド系ホルモンの輸出企業は薬品監督部門による審査・認可・同意を得なければ輸出が認められない。
(2)薬品会社による蛋白同化剤とペプタイド系ホルモンの卸売には、相応の資質が求められ、資質を欠く会社による卸売は認められない。
(3)小売店が販売できるのはインシュリンだけであり、インシュリン以外の蛋白同化剤とペプタイド系ホルモンの小売店での販売は一律に停止し、販売を認めない。
(4)ドーピング剤を含有する調合薬剤に対し、生産会社は薬品の包装上に「スポーツ選手は慎重に使用すること」の文言を明示し、小売店も「スポーツ選手は慎重に使用すること」の文言を表示しなければならない。表示のないものは販売を停止しなければならない。
「人民網日本語版」2008年3月17日 |