廖錫竜・中国人民解放軍総後勤部部長(全人大代表、中央軍事委員会委員)は5日、単独取材に応じ、中国の国防費の使用・管理状況を詳細に紹介した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
第11期全国人民代表大会(全人代)第1回会議に国務院が上程した「2007年の中央および地方の予算執行状況と2008年の中央および地方の予算草案に関する報告」によると、08年の国防支出は4099億4000万元で前年比17.7%の増加。全予算に占める国防費の割合は6.9%で、過去数年と比べ、やや減少している。
廖部長は「わが国政府はかねてより国防建設と経済建設の調和ある発展の方針を堅持している。近年は持続的で安定した高めの経済成長と財政収入の急増を基礎に、国防費を適度に増やし、わが軍が担う使命と任務に国防の基礎建設が適合するよう努力しているが、絶対値においてもGDP比においても、世界の主要国と比べ低い水準にある。07年では、米国の国防費はGDP比4.6%、英国・フランス・ロシア・インドなども2%以上だが、わが国はわずか1.4%と、明らかに低い水準にある」と指摘した。
「人民網日本語版」2008年3月6日
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