国務院の温家宝総理は5日、第11期全国人民代表大会第1回会議で政府活動報告を行い、経済体制の改革をさらに深め、対外開放のレベルを上げなければならないと指摘した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
温総理は、経済体制や対外貿易の発展のために必要な措置として、以下の各措置を挙げた。
(1)国有企業改革を進め、所有制の構造を改善する。個人経営者や私営企業などからなる非公有制経済の発展を奨励・支援・指導する各種の政策をしっかりと実行し、市場参入や融資などの分野での問題の解決に力を入れる。
(2)財政・税制の改革を進め、国家財政システムの建設を加速する。予算制度を改革し、予算の管理と監督を強化する。財政転換支払制度(各級の財政主体の収支の不均衡を調整する制度)を改善し、「一般性移転」(地域間の均等発展を図り、経済発展の遅れた地域に対する財政援助制度)分の規模と割合を引き上げる。各種金融分野での違反行為を摘発・処罰し、金融リスクの防止と解消に努め、金融の安定と安全を維持する。
(3)対外開放の範囲を広げ、いっそう深めることによって、開放型経済のレベルを引き上げる。輸出の安定した増加を確保すると同時に、貿易の発展方式の転換を加速する。輸出品の品種構成を改善し、オリジナルの知的財産権やブランドを持つ製品の輸出を奨励、輸出品のクオリティーを向上させ、製品のランクと付加価値を引き上げる。輸入を積極的に増加させ、進んだ技術を利用した機械設備や重要な原料・機械部品・電子部品などの輸入を特に拡大する。外資導入産業の産業構造と地域分布を改善し、サービス業の対外開放を着実に推進する。
「人民網日本語版」2008年3月5日
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