黒ずんだ肌の1人の農民代表が、北京で全国人民代表大会に参会するとともに、わざわざ56個の買い物カゴと3000枚のハンカチを持ってきた。彼は、浙江省代表団の新しい代表、永嘉県グリーン環境保全ボランティア協会の陳飛会長(53才)。
なぜ買い物カゴを持ってきたかというと、「みなさんがレジ袋の使用を減らし、改めてカゴを使うことで、われわれの環境を大切にするよう心から願っているからだ」と語る。すべての買い物カゴには「緑色菜藍、保護生態、節能減排、従我做起。陳飛贈」(エコバッグ、生態系保護、省エネ・排出削減、まず私から――陳飛贈呈)と書かれている。陳さんは00年から買い物カゴの使用を呼びかけ始め、これまで一定の効果を見せている。現在、環境にやさしい買い物カゴを改めて使うようになった人が増えている。彼は持ってきた56個のカゴを全国の56民族の代表にそれぞれ贈るつもりだという。
ハンカチも環境保全のためだ。3000枚のハンカチを代表たちに分けて贈り、ティッシュや紙ナプキンの代わりにしてもらうことが陳さんの望み。「一枚のハンカチは何年も使うことができるからだ。買い物カゴのほか、できるだけハンカチを使い、ティッシュペーパーや紙ナプキンの使用を減らし、必要以上の浪費を減らすよう呼びかけたい」という。
写真左=買い物カゴを担ぐ陳飛さん
写真右=陳飛さんが持ってきたハンカチ
「北京週報日本語版」2008年3月5日
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