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中国を透視する―中国・一問一答  
問 中国は世界でも数少ない核保有国の1つである。一部の国で起きた原子力事故によって、核安全の問題には極めて高い関心が集まっている。中国の核エネルギーの平和利用、とくに原子力発電所の建設はどのように進展しているのか。また、安全確保のためにどんな措置を講じているのか。

 原子力発電所の建設は1980年代から始まった。91年12月、華東地区の浙江省にある秦山原子力発電所が初めて発電を開始したことで、大陸の原子力発電は発展に向けて「ゼロの突破」を実現した。それから20年余りを経て、すでに完成または建設中の原子力発電ユニットは合計19基にのぼり、設備総容量は約1600万KWに達した。そのうち完成した9基の発電ユニットの発電量は大陸の総発電量の2.3%を占めている。地域の電力供給不足を緩和し、エネルギー構造を調整し、環境の状況を改善する上で重要な役割を果たしてきた。

原子力発電の発展計画に基づけば、20年までに原子力発電の設備容量は4000万KWに達して全国の4%を占める。これは、この間に約30基の百万KWクラスの発電ユニットを新規に建設することを意味している。すでに浙江省や広東省では新規の建設地は決まっているが、さらに山東や遼寧、福建などの各省でも新規に原子力発電所を建設することにしており、原子力発電建設は急速に発展する段階を迎えることになる。また、この計画目標を達成するために、第2世代の改良された技術による発電ユニットを数多く建設すると同時に、米国から第3世代の技術を導入して、4基のユニットを建設することにしている。

政府は一貫して原子力エネルギーを発展させる中で安全問題を重視してきた。長年にわたる努力が実って、世界とリンクされた原子力安全法規システムと監督管理システムがすでに確立された。この20年余りの間、原子力発電の発展初期から、中国は原子力発電や民生用の原子力施設の立地選定や設計、建設、運転について安全面から審査認可を実施するとともに、独立した原子力安全監視監督機構を設置して、運転中または建設中のすべての原子力発電所を24時間体制で効果的な監視監督を行ってきた。中国の原子力発電所は50年余りわたって安全に運転されるなど、優れた安全運転記録を維持している。

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