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井戸を掘る人々
──中国で、日本で、暮らして
 
日中3000年来の交流へ橋渡し──わが身、燃やし続けて

 

作文添削に1人1時間

作文は日本語で800字前後だが、文章の意味が不明確なものや、日本語の単語のつもりで中国語になっているものなどがあり、解読して添削するのにかなり時間がかかる。作文には毎回、200字~300字の感想をつけ返しているので、1人の添削に少なくとも30分~40分は必要である。時には1時間かかる場合もある。学生は25人前後で、1回の作文を採点するのに10時間以上かかるが、作文を読んだり、感想を書くのは楽しみでもある。

「このごろ気になること」の題では、「2年生のとき、初めて恋をした。今年の2月に終わっちゃった。悲しかったが、朝が来ないわけがない。春が来ないわけがない。」と失恋から学んだことを書き、「別れた彼氏に感謝をする」と結んでいた。「男・女」という題を出題した時も、「先生、私、失恋しました。」と告白を作文にしてきた。男と女の立場を冷静に分析し、「失恋は悪いことばかりではない。」と前向きな結論にほっとした。感想には、私の失恋体験も加えたら500字あまりになった。

芝生で3年生の野外授業
 

100点の作文と小論文

想像力を働かせてもらおうと「さよならと再見」というあえて抽象的な題を出した作文で、思わず100点をつけたものがあった。小学校の時、教室に日本人の訪中団が訪れ、書道活動で「一衣帯水」という字を書いた体験だった。緊張して力が入り、途中で紙が破れた。恥ずかしくて、下を向いて真っ赤になった。そばにいた日本人がほほ笑みながら、新しい紙を持ってきてくれた。今度は一気呵成に書き成功した。別れるとき、唯一できる日本語で「さよなら」と言った。日本人は、私が日本語をできることに驚いて「再見」と言った。みんながどっと笑った、という内容だった。日本語の表現や助詞の使い方が少し適切でないものがあったが、具体的な体験内容で、読んでいてその場面が目に浮かんできた。これだけ文章力のある彼女が卒業後、日本語とは直接関係ない金融機関に就職したのは残念だった。

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