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中国を透視する―中国・一問一答  
問 これまでの一時期、一部の西側諸国のメディアは中国がすでに先進国になったと大いに言いふらし、常に中国を先進国として対応し、要求してきた。中国政府はこの問題にどう対処するのか。現在、先進国とはどれほど離れているのか。格差は主にどんな面に表れているのか。

 これまでの一時期、一部の西側諸国のメディアによる中国はすでに先進国となったとする報道については、われわれも注視してきた。しかし、彼らのこうした認識は全面的なものではなく、偏りがあると考えている。

否定できないのは、前世紀の最後の20年間に、中国経済は持続的な高い成長率を維持して、その経済的成果が世界の注目を集め、ある面では、先進国の一部の特徴を備えるようになったのは確かである。しかし、彼らが見るのは、中国経済の総量だけであり、1人平均の経済水準には目を向けていない。後者こそが1国の経済水準を真に反映できるものなのだ。

中国近代化戦略研究課題グループが提供したデータによると、世界108カ国の中で、中国の総合的近代化水準の指数は33ポイントで、第62位であり、、世界の平均水準よりも低く、依然として低開発国に属している。84項目の国際指標の中で、中国の予測寿命、乳児の死亡率、成人の識字率、電話の普及率、テレビの普及率と1000人当たりの医師の数など6項目の指標では中等先進国の水準に達してはいるものの、多数の指標や社会の近代化の全体的水準では、世界の平均水準ないしは中等所得国の平均水準に比べても、依然として著しい格差がある。

中国と先進国のいま1つの格差は、科学技術による自主的創造革新型能力、ハイテク産業の発展と核心的競争力の遅れに見られる。われわれは国際科学技術創造革新型能力の総合評価法を参考に、12項目の核心となる指標を選んで算出してみた。その結果、01年の科学技術創造革新型能力は49の主要国(世界のGDPの92%を占める)の中で第28位であるが明らかになった。ここから分かるように、現状では中国は依然として経済の低開発国に属し、先進国になるには、総合的な経済水準を向上させ、全面的な近代化を実現し、総合国力を増強する必要がある。

予測によると、中国の経済近代化の水準は、20年ごろに経済低開発国から初等の先進国の水準に達し、50年ごろには中進国へと発展した後、さらに50年かけて世界の経済先進国に仲間入りするといわれる。そうであっても、中国が世界の中進国の水準に達するのは、そう容易に実現できるものではなく、数世代にわたって苦しい努力をしていなかなければならない。

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