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中国を透視する―中国・一問一答  
問 近年、中国はこれまでの姿勢を変えて、他国と頻繁に合同軍事演習を行っている。演習はテロなど非伝統的な安全の分野に限られているが、こうしたのは、どんな考えに基づいてのことか。

 中国の軍隊が歴史上、初めて外国と合同軍事演習を行った国は、02年10月のキルギスタンだった。これは偶然かも知れないが、両国の国防当局にテロに反対する必要性があったからだろう、双方の軍隊の指導者はさらなる交流について話し合った際、非伝統的な安全の分野でも反テロに向けた軍事演習を行うことができるのではないか、と提起した。こうした考えが提起されると、双方は積極的な姿勢を示し、そこで初めて合同軍事演習が行われた。演習は非常にスムーズに進んだ。

その後、段階的に2国間、多国間の合同軍事演習に参加し始めた。4年余りの間に、フランスや英国、オーストラリア、米国、インド、タジキスタン、ロシア、パキスタンなどと内容は異なるが、合同軍事演習を行ってきた。陸上、海上を含め演習は非伝統的な安全分野に限られたものだ。人類社会がいま直面する非伝統的な安全に対する脅威はますます大きくなりつつある。テロリズムや過激派、分裂主義者による脅威ばかりか、様々な感染症の蔓延、自然災害などの脅威を受けているのが主因だ。これらの脅威に対処するには、各国が手を携えてこの分野で協力を展開し、合同軍事演習を行う必要がある。そうすることで、複雑化する非伝統的な安全に対する脅威に対応する能力をさらに高め、突発的な安全を脅かす事態にも一致して対応することができる。

合同軍事演習を実施したことで、中国の軍隊の透明度が高まったばかりか、世界各国の中国の軍隊に対する理解もさらに深まり、外国の軍隊との間の政治上の相互信頼も醸成されて、猜疑心も少なくなった。その意味で、平和で安定した国際環境を整備し、調和の取れた世界の構築を推進するために積極的な貢献をしてきた、と言えるだろう。もちろん、中国の軍隊の対外交流がさらに深まり、発展するに伴い、周辺諸国や友好国とさらに大規模な、内容のより濃い軍事演習を行う日が来ると、われわれは確信している。

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