今年は環境保全の難関を突破する年
向こう3年間は第11次5カ年計画における環境保全の指標を実現するカギとなる時期で、今年は環境保全の難関を突破する年だ。
国民の飲用水の安全を保障するため、汚染排出をさらに削減し、汚染された河川や海の回復に努める。また、3大基礎的、戦略的プロジェクトを全面的に実施し、第12次5カ年計画(2011~2015年)における環境保全の目標を積極的に計画する。さらに、すばらしい政治的素質や高い専門的技能、貢献精神を持つ環境保全チームを育て上げる。
都市の大気汚染防止を強化
北京五輪をきっかけとして、都市の大気汚染防止を強化し、グリーン五輪の目標の実現に努める。市区とその周辺地域の大気と水の汚染、生活ゴミによる汚染に対策を講じる。環境保全の模範都市を引き続き育て、都市・農村・区域の環境保全策を統一的に講じ、模範都市を全国の省エネや汚染排出削減を導くモデルに育て上げる。長江デルタ、珠江デルタにある諸都市の大気汚染防止への協力を鋭意推し進める。
現在の目標は、2008年に二酸化硫黄排出量と化学的酸素要求量がそれぞれ05年より6%と5%下がるよう保証することだ。構造的排出の削減、工事による排出の削減、管理による排出の削減を着実に推し進める。今年は都市の日間汚水処理能力を1200万トン増やし、来年の末までに36の大中都市で汚水全般の収集、処理を実現する。
重点都市の飲用水源地で100%基準達成を
国民の飲用水の安全を確保する。今年は113の重点都市で地表水の集中型飲用水源地の主要指標が全部基準に達することを実現し、法によって飲用水源保護区内にある汚水排出口を取り締まる。
また、モニターの重点を都市の汚水とゴミの集中処理施設、化学工業、製紙、電力、鉄鋼などの業種に置き、飲用水の安全に危害をもたらす違法行為を厳しく取り締まり、重金属の汚染を厳格に防止する。
最後に、湖の富栄養化抑止と防止、河水の汚染抑止、都市の水質汚染抑止と水環境の総合的整備、飲用水の安全確保、流域の水環境のモニター・予報、水環境の管理と政策などの重点課題をめぐって、科学技術による難関突破を、全力を挙げて組織し、中国の水質汚染抑止と防止のために科学による強力な支えを提供していく。
「北京週報日本語版」2008年2月20日 |