国務院新聞弁公室と国家品質検査検疫総局は15日、国内外の記者を招いて、問題となっているギョーザの製造元「天洋食品」の工場の見学会を行った。50社近くのメディアから103人の記者が同工場の厳格な生産管理体制を見学し、現場の作業員が毎日行わなければならない作業場に入るための煩雑で細かく厳しい消毒過程を体験した。「中国広播網」が伝えた。
見学前の記者会見で同工場の底夢路工場長は、「河北天洋食品工場は10年以上にわたって日本向け食品の生産に従事しており、対日輸出用の調理済み食品生産の豊富な生産管理経験と完全な管理体制を持っている。ギョーザ製品の生産は01年から開始され、貿易量は急速に増加、日本の消費者の愛顧を受けており、これまで返品などの騒ぎはなかった。現在までに行われた各方面の調査では、天洋食品工場での生産・保管過程での食品安全問題は発見されていない。調査に協力するため、30日から生産を停止し、日本に輸出された食品や輸送中だった食品のすべてを回収した」と説明した。
底工場長によると、日本の文部省は6日、天洋食品工場が生産した製品を使っていた国立・公立・私立の学校や幼稚園は578カ所で、問題となった2種類のギョーザ製品を使っていた学校もあったが、健康被害は報告されていないと発表している。底工場長は「事件のこれまでの経過による最大の被害者は天洋食品。巨額の経済損失が出たばかりでなく、企業信用も大きく損なった。できるだけ早く真相が突き止められ、正常な生産と経営を回復できることを願っている」と訴えた。(編集MA)
写真(1):作業場に入る前の一次検査
写真(2):作業場を見学する日本人記者
「人民網日本語版」2008年2月16日 |