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中国を透視する―中国・一問一答  
問 現在、外交公文書の公開を段階的に進めているというが、これまでにどれほどの公文書が公開されたのか。内容は主にどんなものか。公開されていない公文書もあるが、公開しない理由は何か。外国人も閲覧できるのか。

 外交公文書の公開作業はならうべき経験がないため、公開する場合はかなり慎重に行っている。外交部が1999年に鑑定開発処を設置してから、第1期の公開作業は5年に及び、04年1月16日に、1949~1955年の公文書が初めて公開された。第2期は06年5月10日で、1956~1960年の公文書が一般公開された。今回は2万5651件、5万9345頁にのぼる。内容は指通達や報告、談話、公電、覚書などで、1950年代中・後期の、2国間、多国間外交の分野での原則的立場、対外交流、往来の状況に関するものだ。

第2期に公開されたものは、この時代の公文書全体の60%を占め、第1期の2倍にのぼる。その他の国に比べ、60%はかなり高い方だ。公開しなかったものもあるが、それは国の安全や利益を損ねないことを根拠とした。国防の安全や情報源、プライバシーなど個人の権益を損なわない、外交関係を損なわない、相手国が公開しないよう求める、といった4つの原則に基づいて処理した。これは国際慣行でもある。

公文書の閲覧場所は、外交部の南側ビルの7階にある。身分証明書またはパスポートがあれば、内外の公民は誰でも貴重な公文書を閲覧することができる。同時に9人しか入れないため、一般には予約が必要だ。閲覧者は公文書を見ながら筆記したり、ノートパソコンを使ったり、録音したりすることもできる。どんな形で公文書を写し取っても構わないが、保存された公文書は原本なので、直接カメラに収めることはできない。コピーが必要な場合は、申請して許可されればできる。

外交公文書の公開は時代の流れだ。公民への公開は、公民の知る権利を保障するためであり、世界と同じであり、法に基づいて行政を行うことでもある。これまで、外交部は合計3万5238件の公文書を一般公開した。今後は2年ごとに公開する予定であり、次は1961年~1965年の公文書が対象だ。また、外交部公文書館は一部の国の外交部や政府の研究機関の公文書館と交流、協力体制を整えた。これも外交公文書の公開作業のスピードアップに役立つだろう。

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