目下、今年は60年に一回の“金鼠年”に当たるという説が巷(ちまた)に流れている。これに加え、五輪も開催される今年は大吉の年と思われている。昨年結婚し、今年“金鼠五輪ベビー”を産もうとする若いカップルも多い。しかし、今年は“金鼠年”ではなく“火鼠年”だと専門家は指摘する。
天津市天文学会理事の趙之珩氏の話では、“金鼠年”は60年に一回しかなく、前回の“金鼠年”は1984年の“甲子年”、次の“金鼠年”は2044年の“甲子年”となる。そして、間もなく訪れる旧暦のねずみ年(子年)は“戊子年”で、この年に生まれた人は“火鼠”に属する。
中国古代の暦法は、年を干支(えと)で示していた。南北朝の時代になって、12種類の動物が指定され、「12支」と称されるようになった。“干支”は“五行”と通じ合い、金星、木星、水星、火星、土星という五つの行星が“五行”と称される。昔の天文学者がつくった“六十甲子别五行図”は、1年ごとに一つの行星に対応させ、60年で一巡する。例えば、“甲子”と“乙丑”はそれぞれ金星に対応するため、この年に生まれた人は、それぞれ“金鼠”、“金牛”生まれということになる。
こうして計算すると、2008年生まれは“火鼠”、2020年生まれは“土鼠”、2032年生まれは“木鼠”となり、本当の“金鼠ベビー”を産もうとすれば、2044年まであと36年待つしかない。
「北京週報日本語版」2008年1月21日 |