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中国を透視する―中国・一問一答  
問 香港が中国に復帰して、07年7月1日で10周年を迎えた。香港の発展は、政府が期待していたようなものだったか。「1国2制度」の政策の実施をどう評価しているか。今後の中国経済の発展で、香港はどんな役割を果たすのだろうか。

答 政府は1997年7月1日から、香港に対して主権を再び行使し始めた。百年にわたって世の転変を経てきた香港が祖国に復帰したことは、香港同胞がこの時から祖国に属するこの土地で真の主人公になったことを示すものだ。香港の祖国復帰はまた、「1国2制度」や「香港人が香港を管理する」、高度な自治といった偉大な構想が現実化されたことを示すものでもある。

復帰後の10年間、確かに紆余曲折の道を歩んできた。この10年来、香港特別行政区政府は香港市民を結束させ、アジア金融危機やSARSなど一連の困難を克服し、経済を安定、回復、発展させて民生は改善した。香港の10年来の実践によって、中国の改革・開放の提唱者である鄧小平が打ち出した「1国2制度」という基本方針と、香港特別行政区基本法は完全に正しいものであり、自らの運命を掌握した香港の人びとに、香港をしっかりと管理する能力のあることが示された。

復帰10年後の今日、国や民族に対する香港人の気持ちも大きく変わり、香港と内地が血でつながり、切っても切れない関係にあることを、今日のように痛感することはこれまでなかったことだ。香港人の毎日の生活、毎日の経済運営も、この事実を反映している。

香港人は国のために何をしたらいいのか。最も重要なことは、「1国2制度」と「香港人による香港管理」をしっかりと貫徹して、香港に調和の取れた社会を構築することだ。次に、祖国に依存して世界へと向かうことだ。特殊な地理的優位性があり、世界で最も自由な経済と国際的に幅広い関係を持ち、比較的完備した法制と経済管理の人材を有する優位性を活用して、今後も国際金融、貿易、物流センターとしての役割を果たしていくことだ。しかも、この地位はその他の地域が取って代わることはできない。

また、経済が急速に発展し、絶えず開放が進むに伴って、香港は大陸の対外商業貿易の主要な架け橋として、企業が管理と技術を導入するうえで今後も重要な仲介役を担っていくだろう。なかでも法律や会計、管理、建築や関連プロジェクトなどで、大陸の企業と大陸に投資する外国企業に、国際基準を備え、かつ大陸の市場運営に適した様々な専門的なサービスを提供することができる。さらに国による産業の自主的革新と科学技術レベルの向上のために積極的な役割を果たし、経済建設のために優れた人材を育成することもできるだろう。

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