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中国を透視する―中国・一問一答  
問 ある時期、ダライラマ集団や一部の西側メディアは「中国が青海・チベット鉄道を建設するのは、チベットの鉱物資源を略奪するためだ」と言ったことがある。これをどう見ているか。開通後、漢民族とチベット族とでは結局、どちらが最大の受益者になったのか。

 最近、外国ではこの問題がよく言及されている。これは、ダライラマ集団が長年にわたって言いふらしてきた「チベットは中国の一部ではない」という誤った理屈による、まったく道理のない偽りの命題である。中国人が自らの国土で資源を開発するのを、どうして略奪と言えるのか。

経済発展のために、米国やドイツなど世界各国も鉄道を建設しており、中国も例外ではない。しかも、その他の省や直轄市にも鉄道を建設しており、チベットは中国の一部で、鉄道を建設して人びとを幸せにするのは、ごく当たり前のことだ。西側メディアは青海・チベット鉄道の建設を大々的に攻撃しているが、それはまず「チベットの独立」を認めた上で、そのロジックから導き出した奇怪な問題だ、ということがよく分かる。

チベット自治区は中国の国土面積の約8分の1、280万の人口のうちチベット族が90%以上を占めている。全国で唯一、鉄道のない自治区であり、交通の不便さが昔からチベット経済の発展を妨げる障害であり、チベット経済の発展が立ち遅れていた要因でもあった。1978年の改革・開放以来、チベットは全国と同じように多くの分野で改革を実施し、対外開放も長足の進歩を遂げたが、沿海部の発達地帯と比べると、市場意識や市場メカニズムは依然として遅れている。青海・チベット鉄道の開通後、長年にわたる閉鎖状態は打破され、内陸部に通じる交通は根本的に解決された。人の移動や物の流れ、情報の流れはさらにスムーズになり、南アジアに陸路でつながる地理的優位性が一段と顕著になり、飛躍的に発展する良好な基盤が整ったと言える。

青海・チベット鉄道の建設と開通によって、最も直接的に利益を受けるのが、チベット族の同胞であることには疑いの余地はない。まず、生活コストが大幅に低下することだ。家を建てるための建材やセメント、電気製品といったインフラ用品や、生活用品の値段も大幅に下がるだろう。次に、豊かになるための新しい機会がもたらされることだ。民族産業を発展させ、特色のある資源を活用した産業を興している。市場に参与する経済的意識も高まってきた。

チベット族は外来の先進的文化を吸収し、融合させることに長じた民族である。青海・チベット鉄道は経済発展をもたらすだけにとどまらず、チベット文化を新たに発展させることにもなり、それによって文化を継承、発展させていくことができる。当然ながら、鉄道開通後、人びとのライフスタイルが変わるのは避けられないことだ。例えば、ツァンバ(はだか麦の粉で作った麦こがし)を食べたり、スー油茶を飲むほかにも、西洋料理を食べたり、ジーンズを着たりするだろう。しかし、このような変化は人類文明の進歩による必然的な結果であり、チベットを現代文明に引き入れて、飛躍的な発展を実現させることになる。こうしたことから、われわれは青海・チベット鉄道の開通によって、千年以上の文明史を有するチベット文化はより素晴らしい明日を迎えると信じている。

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