雍和宮の西側にある国子監は、1287年に建てられた元、明、清の時代の最高学府。現在は博物館として開放され、国の重要文化財に指定されている。
国子監の西隣には1306年に建てられた孔子廟がある。
孔子は、紀元前6世紀中ごろから紀元前5世紀初めにわたって活躍した中国の偉大な思想家だ。その思想はいまなお、「儒教」として東アジアの国々に脈々と伝わっている。
孔子には顔回、子思、曾参(そうしん)、孟子などの弟子がいた。
国子監の中では4歳から12歳の子どもを対象に、国学の教室も開かれている。
中国の名門大学である人民大学の構内にも孔子像が建てられている。図書館には孔子の弟子たちとの問答をまとめた「論語」を初めとして古書が数多く収蔵されている。
論語の冒頭を飾るのは「学びて時にこれを習う。また、よろこばしからずや。朋あり遠方より来たる。また、楽しからずや」という有名な言葉だ。
人民大学国学院の学生たちは歴史の授業を通して学んだ知識を「国学フォーラム」と題した雑誌にまとめて出版し、ネットの上でも国学を紹介するウェブページを開設している。
山東省の曲阜は孔子の誕生の地だ。毎年9月26日から10月10日までの孔子誕生の日の前後には「曲阜国際孔子文化祭」が催される。
「北京週報日本語版」 2007年12月27日
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