中日平和友好交流北京大会が25日、北京で開かれた。両国の20近い民間団体の教師、学者、医師、弁護士ら各分野の友好人士300人余りが一堂に会し、歴史を振り返り、未来を展望した。中国人民対外友好協会の陳昊蘇会長は大会で次のようにあいさつした。
中日両国は一衣帯水の隣国で、2000年余りの友好往来の歴史があり、政治、経済、文化など各分野で互いに影響し合い、両国の発展の揺るぎない基礎を築いた。中日友好協力は両国関係の主流であり、戦争、対立の逆流もあったが、主流に取って代わることはできなかった。われわれは21世紀の中日関係の発展に強い自信を持っている。
19世紀末から20世紀前半にかけ、中日両国は51年にわたる戦争の苦い経験をした。いま、われわれが中国人民抗日戦争勝利60周年を厳かに記念するうえで、戦争時代のことを振り返ることは避けられない。しかし、これは決していわゆる「反日教育」ではない。中国人民は友好を重んじ、原則を重んじており、われわれは日本の友好人士と緊密に協力し、一層意思疎通をはかり、両国のより多くの国民が中日友好事業の意義を理解し、理解によって猜疑心を取り除き、協力によって敵対に打ち勝つようにすることを願っている。 日中友好協会の伊藤敬一会長は次のように述べた。
日中両国間には現在、多くの問題と障害があり、その最も主要な原因は日本政府が侵略戦争の反省であいまいな態度をとり、歴史問題に対する認識が正しくないことである。
現在、最も重要なのは両国民の相互理解と相互信頼を深め、障害を乗り越え、中日間の平和友好関係を発展させることである。 大会は中国人民対外友好協会、中日友好協会と日中友好協会の共催。中華全国総工会(労組全国組織)、日本平和委員会など両国の民間団体の代表も出席した。
「2005年8月26日」 |