孔子精華園 　

知識性、娯楽性と芸術性を一堂に集めた観光地である。孔子の経歴、曲阜の歴史、孔氏一族の歴史を下地にして、近代的な技術を取り入れ、文字による紹介を通じて、系統的な芸術表現を行なっている。ここを見れば曲阜の雄大な古い建築物群と質朴な民間の風俗を鑑賞できると同時に、曲阜の全貌を知り、孔子を知ることができる。孔子精華園は孔子の聖跡、孔子の子孫、衍聖公夫人、孔子の事績、曲阜の名所、曲阜の歴代著名人など六つのテーマに分かれている。庭園の建築物は回廊からなる迷宮のような形で、回廊の両側には絵画が嵌め込まれ、見学の際はまるで大きな絵画集を鑑賞するようであり、同時に迷宮探検のような娯楽的機能もあり、何度も歩き回って、やっと出口を見つけることができ、行楽気分にひたることができる。

明の古城　

曲阜城は歴史上4回の大変遷があり、相前後して数カ所の場所に築造された。最も代表的なのは明の正徳8年（1513年）に孔子廟を守るため建てられた闕里城である。これは曲阜の歴史上はじめてのレンガづくりの城壁で、明の古城と呼ばれている。城壁は高さ約9メートル、周辺の長さは約4.8キロ、面積は約1.41平方メートル。孔子廟、孔府など数十カ所の古跡は明の古城内にある。

尼山　

曲阜の南辛鎮にあり、尼山の東麓には孔子の出生地の夫子洞がある。中峰の東麓には孔子廟と尼山書院などの建築物があり、尼山書院は敷地面積が約1.5ヘクタール、周囲には樹齢の高いコノテガシワの木が数十ヘクタールも植えられ、静けさにみちた美しい風景だ。五老峰、魯源林、智源渓、観川亭、白雲洞などの「尼山八景」がある。

少昊陵　

伝説中の五帝の一人である少昊帝の陵墓である。曲阜市の東部、旧県村の東北部にあり、一万個の石を積み上げたピラミッド状のもので、「中国のピラミッド」、「万石山」などと称されている。陵園内には歴代の祭祀について記載した石刻が数十、そして文字の彫られていない「万人愁」という石碑がある。

六芸城　

中米合弁で建設された大文化観光地。1992年に建てられ、敷地面積は13ヘクタール、建築面積は2万5000平方メートル、中国古代の「天円地方（天は丸く、地は四角いという古代の宇宙観）」の建物の特徴を取り入れ、独特な建築構造のものである。六芸城は孔子の提唱した「六芸」（礼、樂、射、御、書、数）を内容とし、中国の優れた伝統文化を発揚することを目的にして、近代的科学技術の手法で知識と好奇心を満たす六芸展示ホールがある。このほか、六芸城にはマーケット、六芸山荘、燕楽宮などの施設があり、内外の観光客にショッピング、食事と宿泊、娯楽など総合的なサービスを提供することができる。

「北京週報日本語版」2007年12月27日