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両国の経済問題  
中日貿易概況

2002年――(1)中日貿易総額、1,000億ドルを突破:2002年の中日貿易総額は1053億3719万ドル(前年比13.8%増)と、好調な日本企業の対中投資を背景に初めて1000億ドルを突破し、4年連続で過去最高額を更新した。日本の貿易総額全体に占める対中貿易の割合は、2001年の11.8%から1.7ポイント増の13.5%と過去最高となった。日本の対世界貿易が2年連続で減少する中、中日貿易の拡大が続いている。

(2)日本の対中輸出は、前年比28.2%増の大幅な増加: 2002年の日本の対中輸出は398億6732万ドル(前年比28.2%増)と急増した。中国は日本の輸出相手国として2001年から米国に次ぐ2位であるが、対中輸出のシェアは2001年の7.7%から9.6%に1.9ポイント上昇、全輸出額の約1割を占めた。商品別では半導体など電子部品(69.4%増)、自動車(同195.0%増)、鉄鋼(同39.3%増)、金属加工機械(同47.7%増)、荷役機械(同57.7%増)などの伸びが顕著であった。

(3)米国を抜き、中国が初めて日本の最大輸入相手国に: 輸入は616億6987万ドル(前年比6.1%増)と堅調に増加。対米輸入が574億8124万ドル(同9.5%減)と2年連続で大きく減少したため、中国のシェア(18.3%)が米国のシェア(17.1%)を上回り、初めて中国が日本の最大の輸入相手国となった。

(4)日本の対中輸入で機械機器のシェアが初めて繊維製品を抜き1位に: 商品別では機械機器(シェア:33.5%)がこれまで最大品目であった繊維製品(シェア:25.7%)を抜き、通年で初めて最大品目となった。パソコン周辺機器、複写機など事務用機器(前年比75.4%増)、携帯電話等通信機(同48.0%増)などが急増する一方、繊維製品(同6.5%減)、野菜(同12.0%減)の減少が顕著であった。

(5)日本の対中貿易赤字が4年ぶりに縮小: 輸出が好調に伸びたことから日本の対中貿易赤字は218億255万ドルと4年ぶりに減少した。過去最大の赤字幅を計上した2001年実績(270億1402万ドル)に比べ52億1148万ドル減少となったが、中国は引き続き日本にとって最大の貿易赤字国である。

(6)2003年は貿易総額は、1100億ドルを突破する見込み 2003年の中日貿易は、①中国のWTO加盟に伴う輸入関税の引き下げにより自動車などの大幅な輸出増が更に見込まれること、②日系企業の生産拠点のシフトは材料、部品の現地調達を促進するという見方があるものの、今後も引き続きIC、計測器など基幹部品、金属加工機械など一般機械等の輸出増加が見込まれること、③日系進出企業からのIT関連機器、スクーターなど中日合弁による対中輸入の増加が更に見込まれることなどから輸出入ともに2002年実績を大きく上回る見通しで、1100億ドル台に達するとみられる。

2001年――(1)3年連続で過去最高額を更新:輸出入総額が891億9,590万 ドル(前年比4.0%増)と、伸び率は大きく鈍化したものの、3年連続過去最高額を更新した。 輸出入別では、輸出が310億9,696万ドル(同2.2%増)、輸入が580億9,894万ドル(同5.1%増)と 最高額をそれぞれ更新した。日本の対中貿易赤字は、270億199万ドルと過去最大となった。 数量ベースの伸び率も、輸出9.1%増、輸入8.3%増と堅調な伸びを示した。 なお円ベースでは、輸出が15.0%増、輸入が18.3%増と2ケタの伸びとなっている。

(2)第2位の輸出相手国に躍進: 2001年の日本の対世界貿易が、輸出で前年比15.7%減、輸入で7.9%減と低迷するなか、 対中貿易は、伸び率は鈍化したものの、上位5カ国・地域の中では唯一輸出入ともに増加した。

日本の貿易相手国・地域別順位では、中国は輸出で初めて2位(前年は4位)に躍進したほか、 輸入でも前年同様2位となった。この結果、日本の貿易総額全体に占める割合は11.8%と、 初めて10%を突破した。

(3)機械機器の輸入が堅調な伸び: 2001年の機械機器の対中輸入額は165億ドル(前年比14.3%増)と堅調な伸びを示した。この結果、対中輸入総額に占める機械機器のシェア(28.4%)は、最大の輸入品目である繊維製品のシェア(29.1%)に肉薄した。機械機器の輸入が伸びた背景としては、日本や台湾などにある生産拠点の中国へのシフトが進み、その完成品などの輸入が増加したことなどが挙げられる。 一方、繊維製品は、近年日本で販売が急増した衣料品などを中心とした、低価格で良質の中国製品の需要が一服感を示し、輸入が伸び悩んだ。 なお、中国側が2001年6月に発動した特別関税措置の影響により、下半期は通信機、自動車の輸出が大幅に減少した。

(4)2002年貿易総額、1,000億ドルを臨む水準に: 2002年の中日貿易は、WTO加盟に伴う中国側の関税率引き下げ、輸入規制の緩和が日本の対中輸出面の増加要因となる。またIT関連を中心とした対中投資が今後も増加することが見込まれることから、関連製品を中心に輸入は引き続き拡大するものとみられる。2002年の輸出入総額は、今後の日本経済やIT需要の動向、為替レートの推移等に留意する必要があるが、1,000億ドルを臨む水準に達するものとみられる。

2000年――(1) 3割増で過去最高額を更新:2000年の中日貿易(確定値)は、 輸出入総額では857億3,089万ドル(前年比29.5%増)と急増し、過去最高を更新した。

日本の貿易総額全体に占める割合は9.9%に達した。輸出入別でも、 輸出が304億2,752万ドル(30.4%増)、輸入が553億337万ドル(29.0%増)と 最高額をそれぞれ更新した。この結果、日本の対中貿易赤字は、248億7,585万ドル(27.3%増)と 過去最大となった。なお、数量ベース(1~12月)の伸び率でみても、輸出は16.0%増、 輸入は25.2%増とともに2ケタの伸びを示した。

(2) IT関連商品、繊維が牽引:中日貿易が急増した主因には、 以下の2点が特徴として挙げられる。

①中国でIT(情報技術)市場が急速に発展し、携帯電話、パソコン等を中心とした IT関連商品の生産・消費・輸出が拡大している。これを受け、日本からの電子関連の

原材料・部品の輸出、同製品の輸入が増加した。

②繊維製品は、SPA(注)と呼ばれる製造小売業が日本において新たな需要を掘り起こし、 その主たる委託生産先である中国との取引を拡大した。

(3) 1,000億ドル台に達する勢い:2001年の中日貿易は、上記(2)の傾向が持続していることや、 成長エンジンとなっているIT関連の対中投資がWTO加盟を見据え急増している ことなどプラス要因が多い。このことから、輸出入総額は伸び率は鈍化するものの増加傾向が 続くと予想され、初の1,000億ドル台に達する勢いがある。

1999年――輸出入総額は、661億7,922万ドル(前年比16.3%増、92億6,177万ドル増)で、2年ぶりに540億ドル台を大幅に回復するとともに、これまでの最高値である97年実績(639億ドル) を上回り、史上最高を記録した。

輸出は233億2,906万ドル(前年比16.5%増)と95年以来4年ぶりに増加に転じ、 史上最高を記録した。

輸入は428億5,016万ドル(前年比16.1%増)と、2年ぶりに増加に転じ、史上最高を記録した。

日本の対中貿易収支は195億2,110万ドルの入超と、97年の203億ドルに継ぐ規模となり、 前年の168億7,427万ドルより26億4,683万ドル拡大し、中国は日本にとって、最大の貿易赤字相手国となっている。

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