日中友好協会の機関紙「日本と中国」がこのたび発行した新年号に、福田康夫首相の寄稿した新年のあいさつが掲載された。福田首相は、新年を迎えるにあたっての決意として、日中両国共同で両国の戦略的互恵関係を構築し、アジアと世界の平和と繁栄のため建設的な貢献をすることなどを挙げた。
福田首相はあいさつの中で、2007年の日中関係を総括し、日中国交正常化35年にあたり、首脳の相互国訪問を実現しただけではなく、「日中文化・スポーツ交流年」等の活動を通してさまざまな形での交流を深め、日中関係に大きな進展のある年だったと評価した。日中友好協会は今年、「21世紀東アジア大交流計画」で両国の高校生の交流活動を展開したほか、交流年を記念したさまざまなプロジェクトを実施した。
2008年が「日中平和友好条約」締結30周年の年であることにも触れ、35年前の「日中共同声明」が両国間につり橋をかけたとすれば「日中平和友好条約」は頑丈な鋼鉄製の橋をかけたものだとし、現在1日1万3千人にまで増加した両国間往来の端緒として「日中平和友好条約」を改めて評価した。また、北京オリンピック開催の年となる来年、さまざまなレベルでの交流が深まることに希望を示した。(編集MA)
「人民網日本語版」2007年12月23日 |