答 こうした国際組織が「中国はインターネット情報を厳しく監視して、ネット上の情報を規制し、ネット上で異なる政治見解を発表する者を抑圧している」と言っているが、私はその事実的根拠が何かは知らない。現在、世界各国では、インターネットを規制する必要があるどうかについては論議されていない。だが、どう規制するかに関しては、見方はいろいろあるだろう。
ここ数年、政府は一連のインターネット管理に関する規定と条例を相次いで公布し、また総合的ネット情報管制枠組みの構築に努めて、ネットの発展を効果的に促進し、ネット上の秩序を維持してきた。統計によると、06年末現在、ネット利用者は1億3700万人に達し、総人口の10.5%を占めた。掲示板は約130万もあり、利用者はブログやチャットルームで、自由闊達に意見を述べられるし、必要とする重要な情報を得ることもできる。これらの掲示板にアクセスすると、さまざまな見方が分かり、政府がこうした見方を規制していないことが分かるだろう。世界の批評家は、「1%のできない事」に批判を集中させているだけで、「99%のできる事」は無視している。それによって、政府はインターネットを規制している、ネット上で異なる政治見解を発表する者を抑圧している、と批判するのは事実にそぐわない。
ネットは人びとに利便性をもたらすとともに、無視できない有害なものももたらしている。多くの国では、保護者たちが国と社会に対して、措置を講じてネッ環境をクリーンにすべきだと強く呼びかけている。中国も例外ではなく、政府はポルノや暴力、社会の安定を損なうなどの情報に対しては、法律の枠内で必要な管理を行っている。政府が法律に依拠してネットの開設、管理、利用する原則は西側国を含むその他の国と同じであり、これも世界各国共通のやり方であるため、非難されるところはない。
インターネットが急速に発展している時代、政府の監督・管理措置や手段は新たな試練に直面している。ネット出版は新しい物であるため、ネット上の図書、新聞・雑誌などのネット出版活動を適正に管理して、健全かつ活発なネット出版環境をより円滑に維持しようと、政府は今、関係する管理規定の制定を検討しているところだ。 |